【作業紹介】底貼り
【作業紹介】底貼り
職人の注文靴・鞄 シューズ・ボナンザは今日も職人が店番をしています。
今年から月曜も通常営業しておりますので是非お立ち寄りください!
今回はセメント製法という靴本体と底材(ソール)を専用の強力なボンドで貼りつける製法の要、
“底貼り”をご紹介します!
1.底面の荒らし
ボンドののりづきをよくするために、底材が付く面の革の表面を荒らしていきます。
まずは、底材が張り付くギリギリのラインを棒やすりでやすって輪郭を出していきます。
やするラインが底材をはみ出ると完成した時の見栄えが悪くなりますし、
内側過ぎると底材との接着性が悪くなりますので、底材の大きさピッタリにやすっていきます!
↑棒やすりでの輪郭出し後
次に、グラインダーを使って棒やすりでやすったラインの内側を荒らしていきます(バフ掛け)。
削り残しがないように丁寧に荒らしていきます!
↑バフ掛け後
2.貼り付け
靴本体と底材の両方に専用の強力なボンドを塗布して乾燥させた後、
底材を温めて靴本体と貼り合わせます。
数ミリずれるだけで靴のバランスが悪く見えますし、
一度貼ったら貼り直し出来ないので慎重に貼り合わせていきます!
3.圧着
最後に専用の機械で空気圧を加えて、圧着していきます!
まとめ
今回は底貼りの工程をご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
余談ですが、セメント製法ではオールソール(底材を新しいものに貼りかえる修理)できる回数が、大体1~2回になります。
理由は〈1.底面の荒らし〉でご紹介したように、底材が貼りつく面を修理の度に荒らし直すので、
修理を繰り返していくうちに革の厚みがなくなり強度が保てなくなるからです。
セメント製法は軽く、履き始めたときから屈曲性が良いのが特徴ですが、
修理を繰り返して長く履いていきたい方は、繰り返し修理の出来るハンドソーンウェルテッド製法がオススメです!
靴の作り方や構造を知っていただき、お客様の今後の靴選びの参考になれば幸いです!
また、ブログでは紹介しきれない部分、伝えられない細かな部分を
インスタグラムにて投稿していますので、是非ご覧ください!
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