長時間使用しても疲れないシンプルでおしゃれなパンプスとの出会いを求めてご来店。足にお悩みがあるA様が安心して使用できるパンプス作りをチェックしてみましょう。

足に合った靴を製作するために、まずは足の輪郭をとり、ポイントとなる数カ所のサイズをメジャーで正確に測ります。特に女性は外反母趾など靴選びに悩まれている方が多いので、普段靴を履いていて気になる部分などをお聞きします。それらを考慮した上でサイズ（場合によっては木型の形）を決定します。

店頭に並んでいるサンプルの中からお好みのデザインを選んでいただくか（セミオーダー）、トウの形、ヒールの高さなどデザインから自分好みにできるデザインオーダーのどちらかを選択していただきます。オーダー方法が決まったらディティールを決めていきます。細かな注文もお聞きします。

革色見本もしくは店頭商品の色の中からお好きな色、素材を選んでいただきます。その他お客様の希望があればお探しして作ることも可能ですので、お気軽にご相談ください。お客様のセンスを生かすことができますのでじっくり選んで下さい。

採寸したデータを元にお客様の足に合わせて木型を加工し、フィッティングサンプルを製作します。ミリ単位での調整が可能ですので足に悩みのある方や採寸のみでの本靴製作不安のある方には特にオススメしております。一度仮靴にて足入れをすることができるので本靴への不安も解消することができます。

採寸時のデータを元に製作した仮靴で、幅・甲の調整具合など履き心地をチェックし、履いてみてわかる感覚的な部分の調査を行います。同時に全体のバランスなども確認しています。お客様の足にぴったりフィットする靴に仕上げるために、気になる所は遠慮なく職人にお申しつけ下さい。

ここからは職人が丁寧に形にしていきます。裁断・漉き（部分的に薄くする工程）を経た革をミシンにより縫い合わせていきます。一度穴が開くと元には戻らない革は縫製も失敗が許されません。直線やカーブ、平行に縫ったりと様々な縫いの工程を経て平面のパーツが半立体へと縫われていきます。

縫い終えたアッパー（甲革）をワニという道具を使い、引っ張ったり、たたいたりして全体を整えていきます。履き心地を左右する大事な行程です。

職人の手により大切に作り上げられた靴は、専用クリームで磨き上げることで、革本来の上品な艶を出すことができます。その後クッション材を入れ中敷を張り付けると完成です。
※お客様のご希望の輝きに仕上げます。

おおよそ3週間～1ヶ月後、待ちに待ったオーダー靴との対面です。ワクワクした面持ちでご来店のA様
最終的な履き心地やお客様のイメージどおりに仕上がっているかを確認します。職人にとっても緊張の一瞬です。

またのご注文お待ちしております。