ストレートチップを
オーダーされたH様の場合
ご来店

常日頃から靴のメンテナンスなどで利用していただいているH様。今回はお仕事でも使える新しい革靴を製作するため休日を利用してシューズ・ボナンザにご来店されました。そんなH様の靴作りを少しのぞいてみましょう。

採寸

店頭のサイズサンプル及びメジャーでの採寸を行ないます。数字だけではわからない微妙な履き心地の違いなど実際にサンプルを履いていただいてサイズや好みのフィッティングを決定していきます。お客様のライフスタイルや仕上がりのフィッティングを考慮した上で職人がサイズの決定をします。

仮靴でのフィッティング

店頭のサイズサンプルを試し履きしていただいてサイズの確認を行ないます。職人の立会いのもとお客様のサイズや好みのフィッティングをお伺いしながらサイズを決定していきます。左右別サイズや甲高、幅広など細かなサイズ調整が可能です。

デザインの決定

定番のストレートチップやレザースニーカーなどフォーマルからカジュアルまで多種多様なデザインを取り揃えております。もちろんパーフォレーション(穴飾り)や切り替えなど、足したり無くしたりしてこだわりのディテールを楽しんでください。

革選択

同じデザインでも革の色や質感により大きく雰囲気が変わります。適度な厚みとしなやかさを兼ね備えた国産のキップを使用。black ,dark brown, brown, light brown, kognac を定番で揃えております。こちらに無いものをご希望される場合でもご相談ください。

製法の選択

製法とは縫製段階で縫われたアッパー(甲革)をどのようにして靴の形にしていくかです。種類は強力なボンドで貼り付けるセメント製法、アッパー、中底、本底を貫通して縫うマッケイ製法、アッパー、中底をウェルトで縫いつけその後ウェルトと本底を縫うハンドソーンウェルテッド製法があります。

製作:縫製

裁断・漉き(部分的に薄くする工程)を経た革をミシンにより縫い合わせていきます。一度穴が開くと元には戻らない革は縫製も失敗が許されません。直線やカーブ、平行に縫ったりと様々な縫いの工程を経て平面のパーツが半立体へと縫われていきます。

製作:掬い縫い

ハンドソーンウェルテッドの要、掬い縫い。アッパーと中底にウェルトという細い革を縫い付けていきます。曲がった掬い針で下穴を開けて両端に針を付けた九本よりの糸で縫っていきます。切れるか切れないか、ギリギリのところまで強く引っ張り、隙間無く縫い上げることによりハンドソーンウェルテッドの履き心地が生み出されます。

製作:仕上げ・ハイシャイン

職人の手により大切に作り上げられた靴は仕上げをすることによりお客様と対面する準備を整えます。全体に上品な艶を出したあと、ご希望により爪先部分、かかと部分をハイシャイン(鏡面仕上げ)にすることも出来ます。ハイシャインは艶を出すだけではなく傷付きやすい爪先の保護にも役立ちます。

再来店

「はやく完成したストレートチップを見たかった」と笑顔で再来店のH様。

再フィッティング

最終的な履き心地やお客様のイメージどおりに仕上がっているかを確認します。